これぞ主将の一打だ。DeNA牧秀悟内野手(26)が、復帰後初スタメンで試合を決めた。

同点の9回1死。日本ハム田中正の151キロ直球を仕留めた。バックスクリーン左への決勝6号ソロ。ベンチ真上の三塁側ビジター席のファンとそろってデスターシャ。「北海道でこんなに多くファンの方が駆けつけてくれたので打てた1本だと思います」と、まるでホームのような雰囲気でびっしり埋まったスタンドに感謝した。

初のファーム調整を前向きに捉えた。5月18日の中日戦、走塁で右太もも裏を肉離れ。「できる範囲でやります」と出場を訴えるも、三浦監督からは「俺も我慢するから我慢してくれ。その代わり戻ってきたら、最後まで頼むよ」と制された。新人時代から試合に出続ける牧にとって、プロ入り後初の負傷でのファーム調整だった。

これまでシーズン中にほぼ訪れることのなかった横須賀市の球団施設DOCKで調整。昼はグラウンドでハングリーに1軍を目指す若手に刺激を受け、夜は自宅のテレビで外から1軍の試合を見つめた。「見てるとムズムズしますし、ファームのメンバーも上に上がりたいという熱気のある選手が多かった。見られてよかったと思います」と気持ちも体も仕切り直して、戻ってきた。

主将の一打で2試合連続で接戦を制し、3カードぶりに勝ち越し。プロ初のDHでの先発には「すごいメンバーの中で気まずかった」と漏らすも「(守備は)いつでも行ける準備はしてる」と万全を強調した。主将の完全復活が交流戦連覇への猛烈な追い風になる。【小早川宗一郎】

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