6年ぶり20度目出場の中京大(愛知)が昨年王者青学大(東都)に敗れ、42年ぶりの4強とはならなかった。だが、仙台育英(宮城)出身の秋山俊外野手(3年)がこの試合の先制打を含め、3試合で3安打2打点。華々しい全国デビューを飾った。高校最後の夏は甲子園出場がかなわず、ドラフトも指名漏れ。飛躍を誓った大学で初の全国舞台に立った。満足せず、夢に向けてさらに力をつける。

さらに成長した姿で戻ってくる。全国デビューを果たした秋山は先制打を放つも、3-3の8回2死二塁の勝ち越しチャンスで一ゴロ。その裏、青学大に決勝点を許した。「あそこで1本出なかったので負けの方向にかたむいてしまった」と反省した。

中京大進学が決まり「持ち味の『走攻守』を極めたい」と意気込んだ。ウエートに食事量を増やし、10キロの増量に成功。打撃練習では直球だけではなく、変化球も取り入れ技術を磨いてきた。好感触を得ていたが、大舞台で全国レベルの高さを思い知った。それでも下は向かない。「全国で活躍するためにはもう1つ、2つ成長しなければいけない」と前を向いた。

3年前の悔しさは決して忘れない。高3時の21年センバツで8強入り、夏は宮城県大会4回戦で姿を消した。押し出しや失策が失点につながり、仙台商に1点差で敗れた。「ふがいない負け方をして迷惑をかけたので申し訳なかった」。雪辱は後輩たちが果たした。翌夏に東北勢初の甲子園優勝。その次の夏は準優勝。「本当によくやってくれたし『自分も頑張ろう』と刺激にもなった」と母校の躍進が背中を押してくれた。

2度目のプロ入り挑戦がかかるドラフト会議まであと1年。3年前は指名漏れした。指名を受け喜ぶ選手たちの姿が報じられ、厳しい現実を突きつけられた。それでも、立ち止まらなかった。「これまでプロ入りを目標にしてやってきた。まずは全国レベルの投手に通用する選手になって戻ってきたい」と11月の明治神宮大会出場を誓った。この日の悔しさも糧に、また進化する。【木村有優】

◆秋山俊(あきやま・しゅん)2003年(平15)4月20日生まれ。北海道登別市出身。小1から富岸ファイターズで野球を始め、中学時代は登別ビッグフラップオーシャンでプレー。仙台育英では1年秋に初のベンチ入り。中京大では1年春からベンチ入り。今春リーグ戦では全試合に出場し2割2分9厘。180センチ、84キロ。右投げ左打ち。

【大学選手権】青学大、天理大、早大、東日本国際大が4強進出!/詳細