あわや乱闘から一夜明け、静かに始まった試合に衝撃音が響いた。同点の5回2死一、二塁。ヤクルトのオスナが打った打球は、すぐにそれと分かった。マウンド上の中日先発・松木平がうなだれるのも無理はなかった。オスナは「先制してなかなか追加点が取れていない中で、サイスニードが粘って投げていたのでなんとか勝ち越してあげたかった。浮いてきたカットボールを完璧にとらえました」と球をつぶした。

前日13日の同カードでは9回に先頭・岩田が、マルティネスから左手首付近に死球を受けた。その後、乱闘騒ぎに発展。両軍が入り乱れる中、ヤクルト高津監督も激高。その後、審判から警告試合が告げられ、試合が再開。1点差に詰め寄ったが、結果的に4-5で敗れていた。ただ、この日の試合前は両指揮官が笑顔でつば九郎、ドアラのデビュー30周年を祝うセレモニーに参加。前夜の騒動からは一転し、和やかな雰囲気に包まれていた。

さかのぼれば、因縁もあった。7月31日の同カード(バンテリンドーム)で赤羽が、松木平から左手に死球を受け、2カ所の骨折していた。そのこともあり、前夜に騒ぎが大きくなっていた。まして、この日の相手先発は、その松木平。ただ、静かに闘志を燃やしたヤクルトは、プレーに集中した。【栗田尚樹】

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