神宮大好き弾。広島坂倉将吾捕手(26)が、8号先制3ランを含む3長打で16安打8得点の打線をけん引した。前半戦は打率2割3厘と大不振だったが、後半戦は打率4割8厘。復調のきっかけのひとつとなった、7月24日の球宴第2戦での史上3人目の満塁弾を記録した縁起のいい球場で、完全復活を印象付けた。チームも毎回安打で快勝と、20日からの2位巨人との天王山へ弾みをつけた。

外角へ逃げるスライダーに、目いっぱい腕を伸ばした。1回、2死走者なしから得た二、三塁の好機。坂倉はヤクルト石川の初球を狙った。左翼方向へ上がった飛球は、そのまま伸びて左翼席最前列に吸い込まれた。先制8号3ランが、首位広島打線に火をつけた。

「チャンスだったので振っていこうと思った。今日も前の人たちがチャンスをつくって回してくれたので、打てて良かったです」

先制弾から、打線がつながった。3回に小園のソロで加点すれば、4回は下位打線の連続長打から2得点。5回は1死一塁から坂倉の二塁打でチャンスを広げ、菊池の適時打につながった。坂倉は7回に左中間へ二塁打を放ち、今季5度目の猛打賞とした。

前半戦終盤から打撃フォームを修正した。オフから取り組んできた投球にバット軌道を合わせるスイングから、再び最短距離でインパクトまでバットを出す形に変えた。また、監督推薦で出場した球宴もきっかけとなった。神宮での第2戦では史上3人目、セ・リーグでは初の満塁本塁打。同球場では前半戦2試合無安打も、後半戦は5試合で打率5割7分9厘、2本塁打、6打点と縁起がいい。

打率2割3厘だった前半戦から、後半戦は20試合で打率4割8厘と調子を上げている。「一発で仕留められているので、そこはいいかと思う」。毎回安打で16安打8得点でチームは首位を死守。チーム打率は前半戦2割2分9厘から2割7分6厘と、坂倉の上昇とともに、広島打線が上向いている。【前原淳】

▽広島新井監督(16安打8得点の打線に)「みんなナイスバッティングだった。中でもサク(坂倉)の先制3ラン。2アウトからだったので、あの3ランが打線の火をつけたと思います」

▽広島小園(5月24日DeNA戦以来の2号ソロ)「入ると思わなかった。打ったのはボール球。良くないということはないですけど、いいさばきができた。しっかり反応もできたので良かったです」

▽広島矢野(4回にリーグトップ6本目の三塁打)「右翼手の動きも分かっていたし、それを見ながら行けると思ったので行きました」

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