ロッテ佐々木朗希投手(22)が復調の秋を迎える。ソフトバンク戦(ZOZOマリン)に先発し、スライダーをカウント球に160キロ前後の直球とフォークで圧倒。7回3安打7奪三振で無失点に抑え、約1カ月ぶりに7勝目を挙げた。2度の離脱期間を経て、7イニング、100球以上を投げたのは、いずれも5月24日ソフトバンク戦以来。味方の先制点直後に失点した前回22日の日本ハム戦の反省も生かし、8日に5回9安打3失点で黒星を喫した相手へのリベンジも決めた剛腕が、8月最後の登板で上昇気配を示した。

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朝からのどんよりとした天気とは裏腹に、その表情は晴れやかだった。佐々木は右上肢のコンディション不良から復帰して以降、最長となる7回を、101球で投げきった。「前回ソフトバンクにやられていたので、やり返すぞという気持ちで投げて、抑えられて良かったです」と喜んだ。

初回からアクセル全開だった。牧原大への5球目で160キロを計測。2回は先頭の山川に中前打を許したが、続く近藤には160キロ直球で空振り三振。前回は2球しかなかった160キロ超の直球が5球と、力強さも戻ってきた。

一方で、変化球も駆使した。奪った7つの三振のうち、6つの決め球がフォーク。圧巻だったのは6回。「バッターの反応を見ながら投げました」。この回投じた10球全てをフォークとスライダーで組み立て、3者連続三振を奪ってみせた。

前週の反省も存分に生かした。前回登板の日本ハム戦では、先制直後に失点し「ふがいなかった」。だからこそ、先制してもらった直後の3回はよりリズムよく丁寧に投げ込んだ。打者3人をすべて二ゴロに仕留めると、ほっとしたような表情を浮かべ、ベンチ前で女房役の佐藤とハイタッチした。

充実の投球内容に、トークもさえ渡った。お立ち台では「藤原さんに試合前にちょっと配球を教わったので」。さらに、1軍昇格即スタメン起用で先制適時二塁打の安田には「あれは風が強かったので、あまり自分のパワーがついたって勘違いしないでほしいなと思います」と話し、スタンドのファンを笑わせた。

2位日本ハム、4位楽天とはそれぞれ3ゲーム差。し烈な上位争いの現状にも「1試合1試合大事になってくるので、全力で投げて勝ちに貢献できるように頑張ります」と顔を上げた。上だけを向いて戦い続ける。【水谷京裕】

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