自慢のリリーフ陣が虎の望みをつないだ。阪神が今季5度目の同一カード3連勝を決めた。岡田彰布監督(66)は1点リードの6回からブルペン勝負を選択。強力な中継ぎ陣が期待通りにゼロのバトンをつないだ。今季の甲子園での中日戦は10勝1分けの無敗でフィニッシュだ。首位巨人から4位DeNAまで4チームが4・5差にひしめく大混セ状態でシーズン終盤になだれ込む。残り19試合。虎のブルペンの底力も試される。
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屈強なリリーバーたちが執念でバトンをつないだ。ゲラが最後を締めると、ハイタッチでねぎらい合った。鉄壁ブルペンが4イニング無失点リレーで1点リードを守った。岡田監督はベンチで安心して見ていた。
「抑えると思って出してるんやから。『あっ、やっぱり抑えよった』と思ってるだけよ。打たれると思って出してないねんから」
2-1の6回から継投に入った。先陣を切った桐敷は2死二、三塁のピンチ。「点を取られなかったらいいんだから、別に危ないとは思ってない」。指揮官の言葉通り、最後は山本を3ボールから追い込み空振り三振に仕留めた。「そら最高なんが三振なんやから。それでええんちゃう? カウントなんか関係ないよ。3球三振も粘られての三振も一緒やから」とうなずいた。
7回の石井はキャリアハイ45試合目の登板を3者凡退。ブルペンリーダー岩崎は8回2死二塁でブライトを空振り三振に仕留め、マウンド上で感情を抑えるように汗をぬぐった。ゲラは7月31日以来、約1カ月ぶりの12セーブ目。4人そろい踏みの登板は今季16試合目でチームは9勝5敗2分け。7月28日中日戦以降は6勝1分けで、後半戦は負けなしだ。「1点でも勝ってるわけやからさ、それを0点に抑えていくのがブルペン陣やからさ」。4人に尽きる。そんな試合だった。
試合前には梅野、坂本とグラウンド上で直接対話。「そんなん言われへんよ」と内容は伏せたが、ディフェンスの要を担う2人にメッセージを送り、守り勝ちで5度目の同一カード3連勝。中日には今季の甲子園で10勝1分けの無敗で終え「そやったかなと思ってるだけよ。計算してない」と前だけを見る。
首位には8月13日以来となる3ゲーム差に迫り、巨人を追う。2位広島にも2・5差。首位から4位DeNAまで4・5差の「混セ」だ。残り19試合。「全部勝てるわけじゃないですけど、勝てるチャンスがあれば逃さないで勝っていくことでしょうね」とポイントを挙げた。最後まで分からないペナントレース。タフなブルペン陣とともにシビれる試合を制していく。【中野椋】
▼阪神ゲラ(1点リードの9回を3者凡退で無失点。今季12セーブ目)「大事な試合が続くけど、こうしてブルペン陣で締まった試合ができるのは本当に素晴らしいことだと思うよ」
▼阪神は本拠地甲子園での今季中日戦を、10勝1分けと無敗で終えた。52年のフランチャイズ制導入以降、阪神が甲子園で10試合以上を行った球団に黒星なしは初となった。



