打つべき人が打った! ソフトバンク山川穂高内野手(32)がとどめの一撃を放ち、通算250号に王手をかけた。
2-1の5回2死一塁。今季3戦3敗だった楽天古謝から31号2ランで勝負を決定づけた。3番栗原、5番近藤も打点をマーク。クリーンアップ打点そろい踏みでチームは9月初めての2連勝だ。4年ぶりのペナント制覇へ、優勝マジックナンバーを12とした。
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これぞ4番の一撃だった。山川の放った放物線に、ベンチのナインも一斉に見上げる。杜(もり)の都の夜空へ舞い上がった打球は左翼スタンドに着弾。試合を決定づけるダメ押し弾となった。
「(スタンドを)越えたかなくらいで。(打球は)詰まりましたけど、結果として良かった」
2-1の5回2死一塁。フルカウントからの6球目だった。外角低め131キロのスライダーを呼び込み、最後はフルスイングした。今季3戦3敗と苦手にしていた楽天古謝からの1発。ともにリーグトップを独走する31号2ランで89打点目だ。3点差に広げる一振りに、小久保監督も最敬礼だ。「今日はやっぱり山川でしょう。あそこ(5回)でホームランを打ってくれと思ってたんで。そこで打ってくれるのが『本当の4番やな』って。めちゃくちゃ大きかった」。124試合目を消化し、全試合4番で起用する主砲に目を細めた。
メモリアルな数字も視野に入る。通算249本塁打とし、NPB史上70人目の250号へ、あと1本。スラッガーにとって1つの勲章にも「250号…。250号って節目じゃなくないですか? 全く節目と思っていない」とバッサリ。優勝争いの中、意識するのは目の前の1試合ずつだ。「31本打ったので。次は明日、32本目を打てるように頑張るだけです」。残り19試合。チームの勝利を最優先に戦い抜くつもりだ。
栗原、近藤も打点を挙げ、クリーンアップで全得点をたたき出した。打つべき人が打って9月初めての2連勝だ。4年ぶりのリーグVが刻一刻と近づき、優勝マジックは1減って12に。「優勝することとタイトルを取ることがセットでなければいけない。最後の最後まで意識します」と宣言した背番号25。歓喜のゴールまで、打線のど真ん中に座り続ける。【佐藤究】



