今季限りで現役を引退する阪神秋山拓巳投手(33)が15日、兵庫県西宮市内で会見を開いた。
冒頭あいさつの開始10秒で声を詰まらせ「タイガースで引退することを決断しました」と絞り出した。ハンカチで何度も涙をぬぐいながらの会見となった。
サプライズで同学年の梅野隆太郎捕手(33)原口文仁内野手(32)と高橋遥人投手(28)が花束を贈呈した。
-あいさつを
「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。また、この場を設けていただいた阪神タイガースには感謝を申し上げます。(涙)。私、秋山拓巳は阪神タイガース一筋15年、阪神タイガースで現役を引退することを決断しました。もう泣いちゃってますが、たくさんの思い出があるので、今日はしっかりと話せたらなと思っています。よろしくお願いします」
-決意した今の思い
「当たり前に野球をやってきた15年間だったので、すごく寂しくなるな、というのが今の思いです」
-決断の理由
「ここ数年、膝の痛みに苦しんでいて何とかもう1度、1軍でという思いでやってきましたけど、なかなか状態が上がってこず、ここ数年、結果も出すことができていなかったので、ここまでかな、と」
-何度も這い上がってくる姿が印象的だったが、今回は厳しかった
「諦めず、何度も這い上がってこられたので、もう1回、という気持ちで頑張っていましたが、もう限界かなと感じました」
-15年間を振り返って
「本当にもう、あっという間でしたが、その中で楽しい思い出も、つらい思い出もたくさんできた15年間だったと思います」
-一番楽しい思い出は
「本当に野球が好きだったので、15年間1度も野球を嫌にならずに、好きな…(言葉を詰まらせる)、大好きな野球ができて良かったです」
-しんどかったことは
「やっぱり、心と体が一致してこなくなって、思うような動きができなかったというのがここ数年、続いてた。それでも、どうにかしたいと思ってリハビリを続けてやってこられたのは誇りかなと思います」
-最初に伝えたのは
「妻に最初に伝えて。ずっと応援してくれていたし、これからの人生も『私がおるやん』と言ってもらって、またさらにそれで頑張っていきたいなという気持ちになりました」
-両親にはどういった形で
「プロに入ってからは自分の決断を尊重してくれる両親だったので、『よく頑張ったやん』『お疲れさま』『これから頑張るんやで』という話をいただきました」
-高校時代から沸かせた甲子園はどんな球場だったか
「高校野球の時も声援をもらって、球場全体がタイガースファンに囲まれていて、すごい歓声、声援を感じられる球場。そこをホームとしてやれたので、本当に大好きな球場でしたし、充実した15年間だったと思います」
-一番印象に残っている試合は
「やっぱり1年目の、初めて甲子園で完封した試合というのはすごく今でも覚えています」
-悔しかった思い出
「2軍生活は本当に長かったので、なかなか1軍で長い間、活躍することもできなかったですし、その中でもやっぱり去年、優勝の輪に加われなかったというのは、僕の野球人生の中で本当に悔しかったです」
-秋山選手を慕う後輩選手がたくさんいる。伝えたいことは
「僕もファームでプレーする時間が長かったので、くすぶっている選手を多く見てきていますし。ただ、僕は変わる勇気を持って、変わって、こうやって野球を続けてこられた。若い子たちにも、もちろん変わるということはすごく怖いことだと思うけど、充実した野球人生を送るためには、そういう決断を、勇気を持ってすることも必要だよ、と伝えたいと思います」
-変わるターニングポイントはいつ
「ずっとくすぶっていたときに、藤川球児さんのひと言のおかげで変わる勇気を持てたので、球児さんにはすごく感謝してますし、僕も9月は鳴尾浜で動かせてもらうので、若い子たちにとって、何か変わるきっかけになるアドバイスができたらなと思ってます」
-藤川球児さんからどんな言葉があったか
「もう本当に、ひと言だったんですけど『スピードを出せ』と言われて。僕はそこまでどうしても自分の投げたい、自分の思っているフォームで野球をしていましたけど、球児さんのそのひと言のおかげで変わることができたました」
-昨日、球団カメラの映像があった中で、最後に原口選手が「アキ、見てたか」とメッセージを送っていた。原口選手への思いは
「2人とも本当に長くくすぶっていたと思いますし、その中でも、誰よりも真面目な原口の練習姿勢を見て『僕もちゃんとしないといけないな』と思わせてもらえる存在でした。球児さんたちが抜けて、僕たちが年齢的にも上になったときに、原口に『アキ、しっかりしなきゃダメだよ』と言われていたので、その言葉をずっと忘れずに、頑張ってこられました」
-引退してやってみたいこと
「まずはやっぱり15年間、本当に野球漬けだったので、妻と一緒にいっぱい旅行に行きたい。妻が韓国が大好きなので、韓国を案内してもらいたいです」
-チームは連覇に向かって戦っている
「きのう、原口の同点タイムリーだったり、最後サヨナラ勝ちで勢いがつく勝ち方をして、巨人と2ゲーム差まできている。昨日の勢いのまま、今日もぜひ勝ってもらって。去年は貢献できなかったので、優勝旅行に行けなかったんですけど、最後に頑張って、ぜひここから逆転優勝してもらって、優勝旅行に連れていってもらいたい」
-最後に応援してくださった方にメッセージを
「本当に15年間、暖かい声援も厳しい声援も、熱い声援をたくさんくださって、それに応えられているかどうかと思いますけど、精いっぱいやってる姿は皆さんには見せられたかなと思います。とにかく、チームはこうやって優勝に向かって頑張っている、ラストスパートしている時なので、ファンの皆さんにも優勝に向かって熱い声援を送ってもらいたいと思っています。そして、15年間本当に熱い声援をありがとうございましたっていうことを伝えたいです」



