11月の「ラグザス presents 第3回プレミア12」に臨む侍ジャパン28人が9日、発表された。都内で記者会見が行われ、井端弘和監督(49)が出席。WBC、五輪経験者が8人そろい、昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップから9人入る一方で、主要大会初選出は11人、強化試合も含めた初侍は9人にもなる顔触れとなった。続投が正式発表された26年WBCを見据えた上で「実績」「継続」「発掘」の三位一体構成からなる平均年齢24・7歳の新生侍ジャパンが世界大会4連覇に挑む。
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不安材料をマイクを握ったまま一蹴した。井端監督が自ら読み上げた28人にヤクルト村上、ソフトバンク近藤の実力者2人が不在。ケガのため選考過程で入れ替えを余儀なくされた井端監督は、質問によどみなく答えた。「村上選手のケガは非常に痛いですけど、その分、他の選手にチャンスが出て国際試合を経験できることをプラスに捉えています。1人で野球をやるわけじゃない。全員でやるので、総合的に相手を上回られればいい」と28人に全幅の信頼を寄せた。
「実績」と「継続」の中に「発掘」が際立つ構成となった。主要大会初選出11人のうち、強化試合も含めた初侍は9人。WBCと五輪経験者8人の実績組、昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップから9人の継続組に加え、今季所属チームで結果を残した“新顔”からの発掘組を「この舞台でどのように変化するのか。選んだのはこちらですから、失敗を恐れず思い切ってやってほしい」と後押しした。
前回19年大会ではメンバー発表時点で初代表はわずか2人。負傷による入れ替えを経て大会開幕時点でも5人だっただけに、26年WBCを見据えた新戦力の台頭を促す形となった。中でも「ポスト周東」に五十幡を指名。陸上100メートル走9秒台のサニブラウンに中学時代勝ったことがある超速の男を「周東選手が(切り札の役割を)やっていましたけどそれに匹敵する足はある。代走でちゅうちょすることなく盗塁を仕掛けられる」とジョーカーに挙げた。4番には岡本和を置く基本方針で、投手陣は戸郷、高橋宏、伊藤のWBCトリオに加え、才木、早川の5本柱を先発としてマウンドに送り出す。
強豪ひしめく1次ラウンドは前回の4チームから増え6チームによる総当たりで、スーパーラウンド進出2枠を争う狭き門。「当然1次ラウンドは全部勝つつもり。11月13日のバンテリンドームの試合(開幕戦オーストラリア戦)がすごく大事。いい勢い、いいリズムをつくれたら」と井端監督。19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCに続く世界大会連覇を、その手腕で4にも5にも伸ばしていく。【栗田成芳】
○…抑えが有力視される巨人大勢は23年WBC以来の代表選出となった。東京ドームで社会人の日本製鉄かずさマジックとのプロ・アマ交流戦に登板後、「CS、日本シリーズと進んでいくと、どれだけ投げるか分からない。そこでのコンディションがあると思うのですが、選ばれたことは光栄」と受け止めた。今季は29セーブ、防御率0・88の剛腕。「今は目の前に集中したい」とまずはCSファイナルを見据えた。
◆プレミア12 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催し、15年に新設された国際大会。WBSC世界ランク上位12チームが出場し、4年に1度開催する(第3回大会は1年延期し24年開催)。15年は韓国、19年は日本が優勝に輝いた。
▽楽天鈴木翔 代表メンバーに選出いただき、とてもうれしく思います。全力で腕を振って、勝利に貢献できるように頑張ります。
▽楽天藤平 代表に選出いただき、素直にうれしいです。どんな場面でも流れを呼び込めるような投球ができるように頑張ります。
▽楽天辰己 自分の目指しているゴールへの着実な1歩となるように頑張ります。応援よろしくお願いいたします。
▽中日高橋宏 素晴らしい場所で野球ができるので、たくさんの事を学びたいです。チームに貢献できるよう、全力で頑張ります。
▽中日清水 シーズンの悔しい思いをドラゴンズの代表として、この大会にぶつけたいです。
▽広島坂倉 選んでいただきうれしく思います。チームの力になれるように、今できる自分のプレーを全力で出して頑張ります。
▽広島小園 大変光栄に思います。プロになって初めての世界大会ですので、思い切って積極的に自分のプレーをしたいと思います。



