阪神森下翔太外野手(24)が意地の猛打賞で最後まで打線をけん引した。
初回、2死からDeNA先発ジャクソンの4球目、153キロ内角低めの直球をすくい上げた。「先制点を取りたい状況。出塁する気持ちでいった結果が最高の結果になりました」。左翼ポール際に着弾し、二塁を回ったところでガッツポーズを決めた。
これで昨季のファイナルステージ初戦に続き、2年連続のCSアーチ。プレーオフ、CSで新人から2年連続本塁打は野本圭(中日)以来、プロ野球史上2人目の快挙となった。さらに3回には三塁への内野安打。9点を追う7回には2死二塁で3番手のウェンデルケンから中前適時打を放った。「自分にできることは次につないだり、チャンスの場面で1本出すぐらい。自分のやるべきことに集中しました」。2試合で打率6割2分5厘をマーク。聖地の重たい空気を一瞬で歓声に変えた。
これが今季限りで退任する岡田監督とのラストゲームとなった。第2次岡田政権のドラフト1期生で1位指名。今季は、指揮官から直接指導を受け、打撃不振による2軍降格もあった。それでも最後まで快音を響かせた。日本一連覇での恩返しはかなわず、「結果なので仕方ないですけど、もう1回(岡田監督を胴上げ)できたら最高の結果だった」と唇をかんだ。
プロ2年目シーズンは打率2割7分5厘、16本塁打、73打点といずれもキャリアハイの成績を残した。それでも満足はしていない。「自分の中でもっともっとできるなと感じている。またオフに鍛え直して、次のシーズンに優勝できるように準備していきたい」。その言葉に頼もしさが漂う。
すでに侍ジャパンメンバーに選ばれ、11月には「第3回WBSCプレミア12」が控える。虎の若き主軸が世界の舞台で武者修行に励む。【村松万里子】



