巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(50=ヤンキースGM特別アドバイザー)が10日、都内で野球教室を行った。小学生34人が参加し、雨天のため室内練習場でスタート。松井氏は「元気で、楽しく、安全に、笑顔で頑張りましょう」と呼びかけた。

フリー打撃練習では、13メートルほどの距離から打撃投手を務めた。1人10球ずつ、五十路(いそじ)を迎えたことを感じさせることなく、300球以上に及ぶ熱投を見せた。

教室の最後にはフリー打撃が行われた。両翼98メートルの社会人野球のグラウンド。6スイング目でフェンスを直撃すると、11スイング目で右翼のネットまで当たる柵越えを披露した。両手を上げて、思わず「良かったー」と声をあげた。

本塁打には「最近、飛距離が出ないと、だいぶ実感している。いつまで打てるかと思っていた。打てて良かった」と胸をなで下ろした。「雨がもう少し降って、フリーバッティングがなければと思っていた」と冗談を飛ばしながらも「目の前でホームランを見られたらうれしいよね」と子供たちに豪快な1発を見せる使命を果たした。

ちなみに、松井さんによると、本塁打を打つためには大切なものがある。それは「緊張感」。「皆さん(新聞記者)の前では緊張感ゼロですよ。皆さんも1面を書くと思えば気合が入るでしょ。それと一緒です」。緊張感ゼロどころか「むしろマイナスかも」という状況で打ったのは「それはお子さんのエネルギーがマイナスをプラスに換えてくれた」という理由だった。

「Matsui 55 Baseball Foundation」の野球教室は日米通じて34回目の開催。日本では11回目の開催となった。