最後の最後に特大アーチをかけた。ヤクルト村上宗隆内野手(25)が直近7戦8発となる18号3ランを放った。4点を追う9回1死一、二塁。DeNA入江の真ん中低め直球をバックスクリーンに運んだ。「いいホームランが打てている」。白星にはつながらなかったが、勝敗を超えて存在感が際立った。
台風15号が通り過ぎた横浜の夜空だった。昼に降り注いだ豪雨は試合前に上がり、掲揚台の旗は不規則に大きく揺れた。村上も4打席目までは無安打に沈黙。嵐の前の静けさだった。「序盤のチャンスの打席で早く点を取れていれば」と3回と4回の得点圏の凡退を反省し、最後に1点差に迫る特大弾の“嵐”を巻き起こした。高津監督は「打球の角度とか、しっかりスイングするのとか、非常にいい状態。これだけの数字、本塁打が出るわけですから」と最敬礼だった。
3日巨人戦は京セラドーム大阪のバックスクリーン5階席の壁にぶち当てた。岐阜決戦だった4日巨人戦は3年ぶり満塁弾を含む2本塁打を決めた。「目の前の打席に集中するだけ。(ペースを)続けているのはいいこと」。35試合でセ・リーグ3位となる18本塁打だ。異次元すぎるペースが止まらない。【上田悠太】



