悲願の勲章を手にした。プロ野球の守備のベストナインを選ぶ「第54回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰選手が12日に発表され、ソフトバンク牧原大成内野手(33)がパ・リーグ二塁手部門で初受賞した。
今季は初めて首位打者に輝くなど攻守でチームをけん引。プロ15年目で「ずっと欲しかった賞」をつかみ取った。周東佑京内野手(29)も外野手部門で2年連続2度目の受賞となった。
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牧原大が長年の夢をかなえた。プロ15年目で初めてゴールデングラブ賞を受賞。パの二塁手部門で2位の西武滝沢に46票差をつけて103票を集めた。「ずっと欲しかった賞なので、受賞できてとてもうれしく思います」。外野手部門で選ばれた周東とともに、育成出身の2人が栄えある勲章を手にした。
牧原大は内外野を守れるユーティリティープレーヤー。22年オフには「ユーティリティー部門のゴールデングラブ賞を作っていただけたらうれしい」と話すほどの“便利屋”だった。今季も二塁の他に中堅で17試合、左翼で4試合、右翼で3試合のスタメン出場。それでも二塁手としての投票対象者となり、トップで選出された。「自分の力だけでは取れない賞なので、一緒に戦ったチームのみんなに感謝したいです。また、これまで自分の守備の指導をしてくださったコーチの方々には特に感謝したいです」。周囲への感謝を胸に、初受賞を喜んだ。
守備範囲の広さには定評があり、送球も安定していた。前後左右に自在に動き回り、何度も投手陣を盛り立ててきた。球団広報を通じたコメントには「昔からの親友ののり君(地元の親友)との『ゴールデン・グラブを取る』という約束も果たせてよかったです」とエピソードを明かすほどの悲願だった。
バットでは打率3割4厘で初タイトルとなる首位打者を獲得。リーグ唯一の3割打者としてソフトバンクのリーグ連覇をけん引した。ハングリー精神旺盛な背番号8はさらに上を目指す。「ホークスにはこの賞を取った偉大な先輩たちがたくさんいる。自分も追いつけるようにこれからも頑張ります」。34歳シーズンの来季もグラウンドで美技を見せ続ける。【只松憲】



