楽天は26日、米大リーグのドジャースなどでプレーした前田健太投手(37)と契約合意したと発表した。2年契約とみられ、古巣広島からはオファーが届かなかった。DeNAからFA加入の伊藤光捕手(36)、前ロッキーズのロアンシー・コントレラス投手(26)に続く今オフ3人目の補強となった。

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今季4位に低迷した楽天は先発陣の戦力強化が急務で、日米通算165勝と実績十分の前田に白羽の矢を立てた形だ。先発防御率3・72、チーム最多7勝、チーム完投数3はいずれもリーグ最下位。規定投球回到達者は球団初のゼロと苦しみ、先発補強は今オフの最優先事項となっていた。

昨季、自己最多の11勝を挙げ開幕投手を2年連続で務めた早川は、今季2勝止まりとエース格の役割を果たせなかった。左腕は9月に左肩を手術。その影響で来季の開幕ローテーション入りは不透明な状況だ。岸、藤井、荘司、古謝、滝中、内らが先発ローテを争うが、軸になれる投手の枚数を増やしたい思惑があったのは間違いなさそうだ。

「マエケン先生」としても大きな期待がかかる。前田は広島時代から後輩の面倒見が良く、変化球やフォームなどのアドバイスを惜しみなく伝えてきた。自身主催の自主トレにも広島の大瀬良、森下、阪神時代の藤浪(現DeNA)らが参加。経験豊富な技術、知識を求める「マエケン塾」入門希望者は多く、20代が多い楽天先発陣にも好影響をもたらしそうだ。

また、ベテラン則本がメジャー挑戦を目指し、海外FA権を行使した。宣言残留の可能性はあるが、去就は流動的。兄貴分として慕われていた右腕が退団すれば大きな痛手になる。マエケン獲得は戦力、伝承役の両面で楽天にとって大きな補強となった。【楽天担当=山田愛斗】