阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22=創価大)が鮮烈デビューを決めた。2カ月のリハビリを経て右脚の肉離れから再起し、プロ初実戦となったファーム・リーグのオリックス戦(SGL)に「5番DH」で出場。初打席を初安打で飾る大物ぶりを見せつけた。

「新しい場所で野球をすることになって初めての打席。緊張はあった」。2回無死一塁。「5番DH立石」の初アナウンスにSGLが沸いた。カウント1-1から右腕片山の変化球を左前にはじき返すと、さらに大きな拍手が沸き立った。

右脚の万全もアピールした。続く6番梅野の遊ゴロの間に二塁へ進むと、7番アルナエスの左前打で本塁へスライディング生還。プロ初得点もマークした。4回の第2打席は高めの初球を鋭く振り抜いての中直で、トータル2打数1安打。「(2打席とも最初の)ワンスイングで(しっかり)捉えたことはこれから生きる。良いスタートが切れた」と手応えをつかんだ。

「やっぱ雰囲気あるわな」。平田勝男2軍監督(66)も堂々とした立ち居振る舞いを評価。試合出場は創価大時代の昨年11月の関東大学選手権以来だったが「全く(ブランクを)感じさせない。打撃の内容は申し分ないよ」と目を細めた。

8日にはオープン戦の巨人戦で、故障班ながら1軍ベンチに座り、甲子園の空気を肌で感じた。「ケガをして1軍ベンチで試合を見るなんて、普通だったらあり得ない。環境が自分にいい思いさせてくれている。感謝したいです」。3球団が競合したアマNO・1スラッガー。1軍を目指してギアを上げる。【中島麗】

▽阪神谷端(22歳の誕生日に3番二塁で出場も3打数無安打)「明日からはどんな形でもヒットにしていければ」

▽阪神能登(ドラフト5位右腕が先発で6回を2安打無失点)「やりたいことができたピッチングでした。(ストライク)ゾーンの中で勝負できた」