西武は12球団で唯一、23日時点で開幕投手の発表がない。西口文也監督(53)は報道陣をけむに巻き続けながら、先発ローテーションを担う投手たちにはすでに登板日を通達している。
その“内定”状態にある渡辺勇太朗投手(25)は23日、本拠地ベルーナドームで練習した。浦和学院(埼玉)からドラフト2位で入団した生え抜き8年目、ついに開幕マウンドを踏むことが決定的だ。
2月の南郷キャンプの中盤で、開幕投手への思いを明言した。
「狙います。狙います、そこは。開幕に投げた選手は勝ち頭を狙う位置づけだと思うので、そこを任されたい気持ちはやっぱり強くなります」
今井が抜けたチームの、新たなエースへ。その自覚は目標を尋ねられた時に、まず「イニング」を優先して話すことにも現れる。
「イニングはやっぱり、170くらいいけたらいいかなと。今井さんも多分それぐらい投げてたんで、それぐらい消費できればチームとしては非常に大きいと思うんで」
勝ち星は打線との兼ね合いで結果的についてくるもの。渡辺は「おまけみたいなもの」と表現する。それよりもいかに、強打者そろいの1軍戦で1つでもアウトを多く重ね、1つでも多くの勝利に導くか。
「僕はとにかく、自分のやるべきことにフォーカスを置いてやることだけかなって思ってます」
次男坊、三男坊から「長男」の気質への脱皮。開幕投手は24日、12球団の大トリとして正式発表される予定だ。【金子真仁】



