日本ハム万波中正外野手(26)が絶妙な小技で、流れを呼び込んだ。3点リードの4回1死一、三塁、一塁側へ意表を突くプッシュバントでのスクイズを決めた(記録は一塁内野安打)。リーグトップの9本塁打と長打のイメージが強いが「そもそもバントめちゃめちゃ得意。基本、全然不安はないです」と、胸を張った。
絶対的な自信はどこからくるのか。「高校時代、本当に死ぬほど練習やったんで。めっちゃ自信あります」。高校野球の強豪、横浜(神奈川)で徹底的に仕込まれた小技。だが高校球界を代表するスラッガーだっただけに「(高校時代に)サインが出たことはないと思いますね…ないっす」と言う。
特訓の成果は、プロで生きた。昨年8月5日西武戦だ。3回1死二、三塁で西武武内の146キロ直球をきれいに三塁線へバントし、2ランスクイズを決めた。それが人生初のスクイズ成功だった。練習通りやれば結果は出る-。そう信じていたからこそ、気持ちに、ゆとりがあった。
スクイズの次打席ではダメ押しの9号ソロもかっ飛ばし「あのスクイズで、いい気分で次の打席に入れたのは間違いないです」。TPOに応じ、小技も大技も繰り出せる脅威の長距離砲だ。【永野高輔】



