ヤクルトが快勝し、97年以来となる両リーグ最速で、シーズン20勝に到達した。鈴木叶捕手(20)がプロ初本塁打を含む3打数2安打4打点の大活躍。先発の奥川恭伸投手(25)は6回7安打1失点の好投で待望の今季初勝利を挙げた。

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ヤクルト鈴木叶にとって、見て学んでいる来日6年目の助っ人を本塁にかえすプロ初アーチとなった。2番サンタナが出塁した直後の1発。今季の先発出場時は後ろの3番を打つことが多い。「マネできるものではないけどすごく丁寧なバッティングをしているんだなと見ていて。練習からもそう」。ネクスト・バッタースボックスから吸収している。

これまではサンタナの本塁打時に2人でやっていた、右手でハイタッチをした後に2人の手を「S」の字を書くように動かすパフォーマンス。この日は自身がアーチをかけて行った。ある日、鈴木叶から「ヘイ!ミンゴ!」と声をかけた後にその勢いでやって生まれたもの。記念すべき1号でともに本塁を踏んで祝ってもらった。

プロ初安打時にも尊敬する人からの“ご褒美”があった。高卒1年目の24年6月12日のソフトバンク戦に「8番捕手」でスタメン初出場。第2打席で左前2点適時打を放った。その後、今季からGMを務め、当時現役最終年だった青木宣親氏らと魚料理を食べに行った。「貴重でしたね。すごい選手でしたし本当にいい経験でした」。日米通算2730安打のバットマンにプロとしての大きな1歩を祝ってもらった。

今季は初の開幕1軍スタートを勝ち取り、活躍を続ける。「1勝するのは大変なんだなと。いろんなことを考えながらやらないといけない。試合が終わった後にすごい疲れがくる」。マスクをかぶりながら、バットを持ちながら、頭をフル回転して奮闘中。1軍の舞台で学びながら偉大な先輩たちの背中を追う。【塚本光】

◆鈴木叶(すずき・きょう)2006年(平18)3月21日生まれ、静岡出身。第1回WBCで日本が優勝した日に生まれ、日本の念願が叶ったことが名前の由来。181センチ、81キロ。右投げ右打ち

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