日本ハムが逆転負けを喫した。7回まで無失点と好投していた福島蓮投手(23)が8回につかまった。先頭の平良に左翼席へ同点弾を浴び、1死から辰己にも左翼席へ勝ち越しの1発を浴びた。
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強風が吹きつけるマウンドで“内弁慶返上”は目前だった。7回まで散発4安打無失点の快投を見せていた福島だったが、100球を超えた8回、突然崩れた。
リードはわずか1点。先頭の平良に2球目の落ち球を左翼席へ運ばれると、1死から今度は辰己にカットボールを捉えられ、勝ち越しの左越え本塁打となった。「投げミスですね。平良さんには、うまく打たれたかなっていうのもあるんですけど、もう1個低めに行っておけば。辰己さんのやつは、追い込んでからちょっと甘くなったかなあって」。7回1/3を6安打2失点で今季2敗目。悔やんでも悔やみきれないイニングになった。
青森県出身。有望株たるゆえんを、ゆかりのある東北で証明した。味方が1点を先制した直後の守り。7回1死二、三塁では、6球連続150キロ台の直球で押して、2者連続3球で空振り三振。この日の最速155キロを記録して、ド派手にピンチを脱した。
24年に育成契約から支配下登録に昇格も、なぜか敵地で白星に見放されている。昨季までに積み上げた通算7勝は、すべてエスコンフィールドで手にしたものだ。あと1歩で“内弁慶”の殻を破れただけに「勝ちたかったですけど」と、残念がった。
新庄監督は「あそこね、抑えて成長して欲しかったですね。いいボール放ってます」と期待する。4月25日に23歳になったばかりの右腕にとっては、ほろ苦い仙台の夜となった。【中島宙恵】



