4試合連続本塁打と爆発中の日本ハム中田翔内野手(21)が9日、「場外アーチ」の封印を宣言した。プロ初本塁打から11戦8発と大ブレーク中で、初の定位置奪取の可能性が十分の状況。今後の課題として、過去に犯した数々の失態の厳禁をノルマに設定した。首脳陣ら周囲に「もう、これからはそういうことを言わしたくない」と、高らかに誓った。
衝撃の楽天田中撃破から一夜明けたこの日、新千歳空港の出発ロビーで、神妙に自分の行く末を案じた。「今は打っているんで、いいんですけど…。そうじゃなくなった時にどうするか。(以前は)走塁、守備がダメだとか、素行が悪いとか。自分はほかの人よりも言われがちですから」。浮かれず、おごらず、律するように言い聞かせた。
鳴り物入りでの入団直後から、実績だけではなく奔放な言動でも話題をさらってきた。グラウンド外では奇抜な髪形に染髪、日焼けサロン通い。プレー面でも、チーム方針の全力疾走をしないなど怠慢プレー、球団の規律違反で何度も処分され、指摘されてきた。自身の成長、出場機会を与えてもらうための障害に、少なからずなっていた。
今回の再昇格後は一変した。今季の開幕直後に寒さが厳しい札幌ドームへTシャツ姿で球場入りした時、激怒した梨田監督も成長を認めた。「前向きにやっている。今みたいなら使い続けると思う」と当面はスタメン起用する考えを明かした。中田も意気に感じ、プレー以外の面でも“変心”した。「今は使ってもらっていて、うれしい。勝負の3年目って、ずっと言ってましたから」。プロ意識は遅咲きでも、補ってあまりある速度で進化中。燃えたぎる21歳アーチストは、もう番外編でもミスショットしない。【高山通史】
[2010年8月10日10時49分
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