阪神真弓明信監督(57)は3、4番の打順固定に手応えをつかんだ。宜野座キャンプ、野手のMVPには鳥谷敬内野手(29)と新井貴浩内野手(34)を挙げた。

 「鳥谷が体のキレ、強さで目立っている。新井も精力的に下半身を鍛えようとしている。この2人はものすごい期待をしている」。

 鳥谷は守備練習で若手を大声で鼓舞。新井も統一球の影響を感じさせず、アーチを増やす打撃に取り組んだ。指揮官は新井に40本、鳥谷に30本の本塁打を期待する。1次キャンプはその基礎作りとなった。

 鳥谷

 えっ、オレ?

 キャンプで目立つような選手じゃないんですけど…。そう言ってもらえるのは、ありがたい。

 新井

 恥ずかしいですね。もう13年目ですから。あとは実戦。段階を踏みながら、ならしていきたい。

 この時期に評価どうこうの選手ではない。ただ真弓監督がMVPに指名したのは、チームを託す意味合いが強いから。昨年同様の打線爆発は、この2人にかかっている。

 [2011年2月18日10時56分

 紙面から]ソーシャルブックマーク