日本野球機構(NPB)は3日、両リーグアグリーメント内の統一球に関する規則を1日付で改正したと発表した。ボールの反発係数基準を「0・4034~0・4234」の範囲明記から「0・4134を目標値とする」に変更。規格検査を各球場納品後の抜き打ちから、毎月1回の納品前に改定した。納品前の日本車両検査協会での反発係数検査には従来と同じく「0・4034~0・4234」の上下限が適用される。

 井原敦事務局長は「納品前の検査で品質と安定供給を確保できる。(反発係数を目標値に変更した点は)検査で範囲を外れたものは不適格となるので、違反球そのものがなくなる。幅を記載しなくても品質の確認をしていく」と説明。NPBは基準外の球使用が発覚した昨年4月から、納品前検査を実施しており、この運用に即した変更となった。選手会からは、反発係数の許容幅が狭いことが混乱を招く一因との指摘を受け、上限と下限を定める規定を見直すよう要望されていた。