1次リーグ突破を決めたプエルトリコの歓喜の輪で、クローザーを務めたエドウィン・ディアス投手(28)が負傷した。右脚を痛めたとみられ、チームスタッフらに両脇を抱えられてベンチ付近へ戻ると、用意された車いすに乗ってベンチ裏へ。ファンからの声援にはガッツポーズで応えたが、痛々しい姿で引き揚げた。

3点リードの9回に登板したE・ディアスは3者連続三振でチームを勝利に導いた。チームメートが続々とマウンド付近へ集まり、ぴょんぴょんと跳ねながら勝利を喜び合っていたが、E・ディアスは突然、グラウンド内に座り込んでしまった。すぐに同僚がトレーナーらを呼び、歓喜の雰囲気が一転、不穏な空気に。ドミニカ共和国の選手たちも心配そうに見つめていた。右脚を地面に突くことが出来ない姿に、弟でレッズ所属のアレクシス・ディアス投手(26)も泣きながら見送った。

E・ディアスはメッツの守護神で、昨オフに救援投手としては史上最高の5年1億200万ドルで今季からの契約延長に合意したスター選手。昨季は61試合に登板し、3勝1敗32セーブ、防御率1・31。62回で118奪三振と、30イニング以上を投げた投手では2リーグ制後2位となる奪三振率17・13を残した。