さすがは小学生のころ、漫画が趣味だったという三役格行司の木村庄太郎さん(54=春日野)。

毎年、巧妙なペンさばきで描いているが、今年も日本列島を象徴する「夏」を端的に描いてくれた。「この巡業期間中の天気ですね。暑いのは嫌だし、かといって大雨も困るし」。巡業につきもののバス移動では「ついさっきまでは、かんかん照りと思ったら、バケツをひっくり返すような土砂降り。と思ったらピタッとやんだりね」。秋場所で入門から40年目を迎える庄太郎さん。先場所は初日前日の土俵祭で祭主も務めたベテランは「この暑さも昔は若かったから耐えられたのかも。疲れる度合いが違う」と笑いつつ猛暑の中、今日も装束をまとい軍配を振る。