ボクシングの元東洋太平洋スーパーフライ級王者井上拓真(21=大橋)が復帰戦を飾った。

 右拳を痛めて昨年末の世界初挑戦が中止になり、30日に東京・後楽園ホールで1年ぶりの試合。「5、6回でKO」のもくろみも、4度世界挑戦した久高(仲里)に打撃戦に持ち込まれた。3-0の判定で無傷の9連勝に「最後までズルズルいき、反省会が怖い。右拳は問題ないが」と不満顔。大橋会長は「冷や汗もかけがいのない経験ができた」と、兄尚弥との“兄弟世界王者”を狙い、来年にバンタム級で世界挑戦の意向を示した。