WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(3日、島津アリーナ京都)の調印式が1日、京都市内で行われ、王者久保隼(27=真正)と同級2位の挑戦者ダニエル・ローマン(27=米国)が出席した。

 久保は京都出身で、プロ13戦目にして初の“凱旋(がいせん)試合”だ。世界王者として初防衛戦でもある。ローマンの印象を「まとまっている。何でもできる感じ。どちらが、自分のスタイルを貫き通せるかがポイント」と語った上で、京都でリングに立つ思いを「どの試合でも気持ちは同じですが、そういう意味ではいつも以上に気合を入れたい」と説明した。

 同席した山下正人会長(55)は、元世界3階級王者長谷川穂積氏を初の世界奪取から引退まで見守ってきた。そんなベテラントレーナーの目線から「今回は初防衛戦ということで、とにかく“勝つこと”に徹したい。そこから久保のボクシングは伸びると思うので、まず勝つことです」。内容より結果最優先であることを強調した。

 一方、挑戦者ローマンは「私はボクシングに日々をささげてきた。日曜日は必ずベルトを手に入れる。久保選手はリーチの長さが特徴だけど、自分のフィールドに引き込みたい」と話していた。