ボクシングのトリプル世界戦(22日、両国国技館)にともに初防衛戦を迎えるWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)、WBCライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が19日、都内のホテルで調印式と記者会見に臨んだ。

 挑戦者に同級5位トマ・マソン(フランス)を迎える比嘉は、「調子もよくて後はやるだけだと思っています。12回あるうち、あいだに倒して、絶対に勝ちたい。倒して勝ちます。過去の沖縄の先輩みたいに攻めるスタイルで全国のみなさんに感動を与えるボクシングをしたい」と抱負。マソンは「最終チェックを細かく見ている段階。試合が近づくほどモチベーションは上がっている。良い試合をしたい。非常に体力が問われる試合になると思っている。そのために練習を重ねてきた。試合で出すだけ」と勝負をにらんだ。

 挑戦者に元世界王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)を迎える拳四朗は「体調も万全なので、しっかり練習して、明日はゆっくり映画でも買い物でもしてリラックスしたい」とリラックス感満載のコメント。「前回は挑戦者として戦ったが、今回は王者の自覚をしっかりもって、王者らしく圧勝したい」と誓った。3度目の世界挑戦となるゲバラは「体調は万全です。最高の体調でこの試合に必ず勝ちたい。試合の鍵になるのは意欲。誰にも負けない意欲をもってやってきた」と語った。

 メインカードとなるWBA世界ミドル級タイトルマッチの調印式と記者会見は20日に予定され、王者アッサン・エンダム(フランス)、挑戦者の同級1位村田諒太(帝拳)が出席する。