総合格闘技のRIZINは17日、都内の事務所で会見し、16年RIZIN無差別級王者ミルコ・クロコップ(43=クロアチア)の引退ロード構想を明らかにした。

 クロコップは、K-1など自分が活躍した日本での引退を希望し、18年12月31日のRIZIN大会で最後の試合を行うことが決定。それまでに日本で3、4試合を行うことがRIZINとの間で決まった。第1弾が今年12月31日、さいたまスーパーアリーナでの高阪剛(47)戦だ。高阪は「日本の格闘技界の屋台骨を支え続けてきた選手。そういった選手と拳を交えることができるので、今から武者震いが止まらない。最大のリスペクトを持ってたたきつぶしにいきます」と決意を語った。高阪は、昨年の無差別級トーナメントの初戦で、把瑠都に敗れており、クロコップとの準決勝に進むことができなかった。「去年の把瑠都戦のときに、次はミルコと想定して戦っていた。ミルコと戦いたいという思いは1年ごし。リングの上でいつ死んでもおかしくない、そういう戦いをやりたい」と話した。クロコップの引退ロードの今後について、榊原信行実行委員長は「残り3試合それぞれにテーマを持たせたい」と語り、来年4月予定の試合相手はファン投票。さらに最後の試合は、次世代を担う若手によるトーナメントで相手を決めたいとした。

 また、この日、タレント野沢直子の長女、真珠・野沢オークライヤー(24)が12月31日にチェルシー・ラグラース(26=米国)と対戦することも決定。真珠は、7月さいたまスーパーアリーナ大会でデビュー戦を白星で飾り、プロ2戦目。ラグラースはアマ2戦目で対戦し、真珠が米国では禁止の頭部へのハイキックを放ったことで反則負けを喫している。そのリベンジとなる試合に向け、真珠はサンフランシスコのエルニーニョジムでトレーニング中。「今回の目標は反則負けをしないこと」とコメントを寄せている。さらに12月29日に行われるキング・レイナ-シンディ・ダンドーワの試合も発表された。