総合格闘技のRIZINは29日、都内のホテルで会見を開き、12月29日、31日にさいたまスーパーアリーナで開催するファイティング・ワールドGP2017の追加カードを発表した。

 PRIDE、UFCなどで活躍した総合格闘技界のレジェンド、五味隆典(39)のRIZIN初参戦が決定し、注目のホープ、矢地祐介(25)と12月31日に対戦することが発表された。五味は「9月23日にUFCの試合が終わって、きちっとオファーを受けるんだったら、トップクラスの練習ができることを自分で試してオファーを受けないといけないと思っていた。年間3試合もここ数年やってないが、やれるうち、お話をいただけるうちに挑戦してみようと思った」と、RIZINからのオファーに応じた心境を語った。矢地は「オレの役目は、今回の試合にしっかり勝ち、時代は変わったんだよ、世代交代してオレがエースなんだと世間に分からせたい」と意気込みを語った。

 女子プロレス界のレジェンド、神取忍(53)は、ZIZIN女子最強のギャビ・ガルシア(32=ブラジル)と1年越しの対戦が決定。12月29日の試合となった。昨年大みそか対戦が決まったが、神取の直前の故障で、対戦が流れていた。神取は「この1年、女子格闘技界は盛り上がっていますが、その中でも、あっと驚くような試合をしてギャビを必ず倒します」と決意をみなぎらせた。

 キックボクシング界の神童と言われ、今やRIZINの顔ともなりつつある那須川天心(19)は、12月31日にキックボクシングルールのワンデイトーナメントに出場が決定。4人の出場で、那須川の1回戦の対戦相手は公募されることになった。もう1つのヤマは、10月の福岡大会で那須川と壮絶な戦いを演じた藤田大和(25)が、パンクラス軽量級のエース、砂辺光久(38)と対戦。那須川、藤田がともに勝ち上がれば、10月福岡大会の再戦の可能性もある。那須川は「ボクのためにあるトーナメント。公募にはボクに勝って人生を変えたい人に出てきてほしい。誰とやっても勝てるんで、もっともっとレベルの高い試合をして、興行を盛り上げたい」と抱負を語った。