パッキャオを破った男が、実力のあるところを示した。ボクシングのWBO世界ウエルター級タイトルマッチが13日にオーストラリア・ブリスベンであり、同級王者ジェフ・ホーン(29=オーストラリア)が同級10位ゲーリー・コーコラン(27=英国)を下した。

 レフェリーストップによる11回1分35秒TKO勝ち。7月に物議を醸した判定ながらも、前同級王者マニー・パッキャオ(38=フィリピン)を番狂わせで破り、その王座の初防衛に成功した。

 ホーンが右でペースを握り、6回にホーンが左、コーコランが両まぶたをカット。ホーンは9、10回に攻勢を強めると、相手の出血が止まらず。11回途中でセコンドがストップを要求でレフェリーストップとなった。ホーンは「タイミングがずれていたが、最後にとらえることができた。とにかくねじ伏せようと思った」と話した。これで18勝(12KO)1分けとなった。

 次戦は来年4月に同級1位テレンス・クロフォード(30=米国)との対戦が見込まれている。32戦全勝(23KO)のスーパーライト級初の4団体王者で、ウエルター級で3階級制覇を狙っている。ホーンは「大きな可能性だ。クロフォードとはみんなみたいなら、やるかもしれない」と話した。また、元6階級制覇王者パッキャオは、4月にメキシコで再起戦が浮上している。