ボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が、5月20日の防衛戦(東京・大田区総合体育館)に備え、試合前最長の10回のスパーリングを敢行した。

 2日、都内の所属ジムで東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(E&Jカシアス)らと計10回を消化し「ここ最近のスパーリングの中では1番、内容が良かった」と手応えを口にした。

 IBF世界同級6位の元WBA世界ミニマム級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛戦)まで残り2週間強となり、ロングスパーリングは調整の折り返し地点。実力者と拳を交え左ジャブで主導権を握った展開に納得の様子。「今までの積み重ねが出てきていると思う」と、長いラウンドで思い通りに戦うことができている。日本人初となる2団体統一王座の防衛戦。順調な調整で田口がラストスパートをかける。