プロボクシングのIBF世界ライトフライ級6位、WBA世界同級7位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が「ロマチェンコ流」で世界2階級制覇を狙う。

 20日に東京・大田区総合体育館で、WBA・IBF世界同級統一王者田口良一(31=ワタナベ)に挑戦するブドラーは13日、母国からドバイ経由で来日。「飛行機での移動で疲れはあるけれど、良い試合ができると思うよ」とリラックスした表情をみせた。

 5度の防衛に成功した元WBA世界ミニマム級スーパー王者は「田口はこの階級でベストな選手。これまでで1番厳しい試合になるだろう。田口よりもハードに戦いたい」と気合十分。長距離移動の影響で、米国時間12日に開催されたWBA世界ライト級タイトルマッチ(リナレス-ロマチェンコ戦)は動画でチェックできていないものの「ロマチェンコが好きで頭の動かし方などは今のボクサーの中でベストなので参考にしている。あとで試合もユーチューブでチェックしたい」と待ち切れない様子だ。

 昨年9月、当時のIBF世界同級王者ミラン・メリンド(フィリピン)に微妙な判定で敗れ、今回はIBF指令で指名挑戦者となったブドラー。同年12月にメリンドに勝った田口が2団体統一王者になったことで、2つのベルトに同時挑戦できるチャンスを得た。「これにチェレンジできることは光栄なことだ」とテンションを高く保っていた。