ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が30日、今秋開幕のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に備え、静岡・熱海合宿を開始した。

 WBSS1回戦となる元WBAスーパー王者の同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)との初防衛戦(日時、会場未定)を想定し、気温30度を超える中、階段、坂道だけで計8キロのダッシュや走り込みを消化した。「パヤノとの戦いは体力勝負になる」と分析し、高村トレーナーのもとで過去最高レベルの負荷がかかったメニューを消化する。3泊4日という短期間で「しっかり土台をつくりたい」と強調。パヤノの動画を2試合分ほど見て、ラフファイトを展開する動きに「耐えられるように準備したい」と気を引き締めた。