フェザー級で実現した注目の東西MVP対決は、西軍の竹本雄利(22=クラトキ)が制し、最優秀賞に輝いた。東軍の峯田光(22=帝拳)から1回に3度のダウンを奪い、3-0の判定勝ちを収め、所属ジム初の全日本新人王となった。

左目を腫らした竹本は、安堵(あんど)の笑みで勝利をかみしめた。1回に右フック、左ストレート、連打で計3度のダウンを奪いながらも2回以降、峯田に追い上げられ、何とか判定勝ち。「ダウンを取った後、立ち上がってきたので相手の気迫を感じた。強かったです」と敬意を表した。高校までサッカー部に在籍し、スタミナには自信がある。アマチュアボクサーだった父雄一さんの影響で、18歳からジムに通い始めた。雄利の名は父の好きな元WBC世界フライ級王者勇利アルバチャコフが由来。「日本王者を目指したい」と目標を掲げた。