BJWストロング王座選手権が行われ、故橋本真也さんの長男で挑戦者の橋本大地(27)が王者佐藤耕平を下し、17年以来2年ぶり2度目の王者に返り咲いた。

11年にゼロワンでデビューし、16年から大日本所属の橋本にとって佐藤は兄貴分。厳しい蹴りをくらうなど力を見せつけられたが、何度も雄たけびをあげ向かっていき、最後はライジングDDTで3カウントを奪った。リング上で佐藤に抱擁されると感極まって涙した。

バックステージでは涙の理由を「いろんなもの全部だよ」と語り、「ベルト取れたことはうれしかったけど、耕平さんに、なんだろ、試合していて取ったのにありがとうって言いたくて、抱きしめられた瞬間にダメだったな」と振り返った。

大日本のストロング戦線は関本大介、岡林裕二をはじめ強敵ぞろいだが、「あの人から取ったからにはめちゃくちゃ防衛したい」。前回戴冠時は2度防衛の後陥落。今度は、心身ともに成長した姿で長期政権を目指す。「最初にとった2年前より、落ち着いて試合出来ているし、2年前の俺と違うところを、頭はって見せていかないといけない」と新王者としての決意を示した。

敗れた佐藤は「負けてくやしいんですけど、終わってあいつが立っているのを見てちょっとうれしくなっちゃった。親じゃないのに、親心みたいなの出てきちゃいました」と思いを語った。