メインのIWGPヘビー級選手権で王者オカダ・カズチカ(32)が挑戦者で19年G1クライマックス覇者飯伏幸太(37)を下し、5度目の防衛を果たした。5日は、IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也(37)と2冠をかけて戦う。

やっぱりオカダは強かった。夏のG1公式戦で敗れた飯伏にリベンジ。12年2月にエース棚橋弘至から初奪取してから5度の戴冠で積み上げた最多通算防衛記録を30にのばした。

15歳でメキシコの闘龍門に入り、04年同地でデビュー。07年に新日本に入団し、初めて東京ドーム大会を経験したのは08年。当時はスタンド席がほとんど空席。「ここを超満員にしたいな」と夢が芽生えた。王者として迎えたドーム2連戦。オカダは「超満員」と公言し続けた。新日本の顔として、テレビ、ラジオ、雑誌などさまざまなメディアでPRに奔走。その成果もあり、12月中にアリーナ席は完売。当日は外野席も解放された。大観衆の中で勝利し、夢を実現させた。

◆オカダ・カズチカ 本名・岡田和睦。1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学校卒業後にメキシコにあるプロレスラー養成学校闘龍門に入門し04年8月にメキシコでデビュー。07年8月に新日本プロレス入り。12年2月には棚橋を下し、初めてIWGPヘビー級王座を獲得。同年8月、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。IWGPヘビー級は第57、59、63、65、69代王者で、通算29度の最多防衛記録を持つ。65代王者として12度の防衛も、1代では最多。得意技はレインメーカー。今年4月に結婚を発表。妻は人気声優三森すずこ。191センチ、107キロ。