恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演する女子プロレスラー木村花さん(享年22)が23日に亡くなった。

同番組への出演に関し、木村さんのSNSには誹謗(ひぼう)中傷のコメントが多く寄せられていたとされており、ツイッターのトレンドワードにも「誹謗中傷」がランク入り。多くのプロレスラーや著名人がツイッターなどで、「誹謗中傷」への思いをつづった。

以下は主な著名人のコメント(ツイッターなどから。敬称略)

◇プロレス・格闘技

▼中野たむ(32=スターダム) この世は地獄かよ。画面の向こうにいるのは、偶像じゃなくて心を持った人間なんです。心無い言葉で傷ついた事が、あなたにもあるはずです。こんな理不尽な人の憎悪を受けて、自分の中にもまた憎悪が芽生えていく事に腹が立ちます。殺し合うんじゃなくて、生かしあおうよ。おかしいよ。

▼林下詩美(22=スターダム)ちょっとしたコメント、軽い気持ちで言った言葉じゃないんだよ。沢山の心無い言葉を目にする本人の辛さは計り知れないし、真っ直ぐな人だから誰よりも言葉を重く受け止めちゃうんだよ。度が過ぎた言葉を投げつけてた人はこれで満足なの?言葉は自由だけどさ もう少し考えようよ

▼長与千種(55=マーベラス)SNS書き込みは言葉で人を殺める事が出来るツールではないはず。顔隠し言論の自由として狂気のナイフを振り飾した奴って絶対的に人事にするはず。言っておく!! これからの選手、これからのプロレスラーだった。悪役を演じただけ。本当の彼女は礼儀も優しさも兼ね備えた後輩でプロレスラーだったから。

いまいちどだけ。殺め言霊の主人公の方々様へ 消すくらいなら 書くな 知らぬ存ぜぬは するな。これは歴とした事件です。ツイッターが悪いのではない。道徳心無き言霊の綴りで追い込んだ主人公の問題 逃げても 真実に時効無くついて回るはず。皆悲しんで心の憤りしかないんだよ!

▼中邑真輔(40=WWE)狂ってる。

▼WWEのアスカ(38)渡米するまで数年間、毎日沢山の、死ね、女子プロレスを壊すな、この業界から去れとメールが私の元へきました。そして今日は、他の選手がコメントを出してるのに、まだお前はコメントをださないのか、ときました。自分の正義感に前のめり過ぎて、同類だと気がついてないんですきっと。これが怖い。

▼KENTA(39)言葉は時として人を傷付ける武器にもなる。この事は肝に銘じないといけない。そして嫌な事や物から逃げるのは決して恥ずかしい事ではない。自分の人生だ。自分を大事にして欲しい。

▼那須川天心(21=格闘家)そんなに誹謗中傷したいのならみんな俺にしてください。それで心が落ち着くならそれで良いです。だから他の人にはやめてください

▼スペル・デルフィン(52=プロレスラー、大阪・和泉市議。自身が社長を務める沖縄プロレスに冠テレビ番組が誕生した際、当時中学生だった木村さんが、アイドルグループの一員に)やはりSNSの問題は絶対になくさないといけない。今回は有名人だから表面化しただけで、氷山の一角のはず。表現の自由の問題はあるのだろうが、SNSに対してAIの見張り番を強化させ、(中傷する言葉などに対して)自動削除と警告をできるシステムを導入するべき。市議会だけではどうにもならない部分があるので、ぜひ国にも動いてもらいたい

◇スポーツ

▼本田圭佑(33=サッカー元日本代表)弱い人を狙うな。誹謗中傷はやるなって言ってもなくならないし、なのでやってもいいからちゃんと強い人を狙うこと。『結論』俺んところに来い。そして末永く誹謗中傷のプラットフォームとして使用してください

▼ヤンキース田中将大投手(31)街中やSNS上などで、たくさん気持ちが温かくなる言葉をかけてもらえても、たったひとつの酷い言葉の方が尾を引くんだよな

▼マット・ギタウ(37=ラグビーの元オーストラリア代表)人々がインターネット上で与えることができる被害を理解するために、悪いコメントを送る前に考え直し、前向きになること。ポジティブになれないなら、その人をフォローしない方がいい。会ったこともない人そんなことを言うのは間違いだ(ハッシュタグで「RIPHanaKimura」と追悼)

▼藤田慶和(26=ラグビー・パナソニック)言葉って本当に怖い… 匿名でも書いていいことと書いてはいけないことがあると思います… 人は支え合って生きていく生き物だと思うから、人の良いところを見つけれる人が増えてほしいと心から願います!ご冥福をお祈りします

▼高梨沙羅(23=スキージャンプ・クラレ)言葉は人を癒やし、時にナイフのように人を傷つけてしまう。受け取る側によって感じ方も大小変わってしまう。だからこそ言葉を発する前に一瞬でも相手のことや、先のことを考えなくてはならない

▼本田真凜(18=フィギュアスケート・JAL)気にしたらダメだと、スルーしようと心掛けても、沢山の嬉しい言葉より、1つの誹謗(ひぼう)中傷の方が圧倒的に力が強い。そう思います

◇芸能・文化人

▼スマイリーキクチ(48=タレント)ネットの誹謗中傷の書き込みをされて傷ついている人に「たかがその程度で」と考える人もいます。程度のレベルを決めるのは、やった側ではなく、やられた側が決めます。いたずらとか死ぬとは思わなかったでは済まされない。書き込んだ者は言葉の凶器で命を奪った指殺人の犯人です。もうやめてください。

▼クロちゃん(43=安田大サーカス)本当にもうやめて。木村花さんの兄だとか、元彼だとか、ふざけないで。今って、そんなことがまかり通る世の中なの?どれほどのことをやってるのか、わかってるの?言論の自由と故人への冒涜を履き違えないで。本当にやめてください

▼JOY(35=タレント)こうして人が亡くなってもSNSでの誹謗中傷なんてなくならないんだろうな。そもそもそんなの書く人は他にもそういう事書き過ぎてて感覚バグってるし。捨て垢の透明人間だから逃げれるし余裕☆ こんな感じよね。そんなんだったら最初から書くなよ

▼きゃりーぱみゅぱみゅ(27=歌手)誹謗中傷を気にするななんて難しいよ。芸能人だって1人の人間だよ忘れないで

▼藤田ニコル(22=タレント)芸能人も人間だよ 知らない顔も見えない人に心ない事を言われ 知らない顔も見えない人に殺害予告されたり 人間がいっちばん怖い生き物だよ ストレス発散のため? 気にしない見ない。それしか解決策もない。芸能人になるんだったらそれも覚悟してでろって良く言われる。そうゆう考えなるのがもう怖い

▼武井壮(47=タレント)ツイートで汚い言葉を人に投げかけるってこと。。本当に人の心を傷付けるってまだ分かんねえのかなあ。。オレなんか陽気でそんなもんパコーンてできるけどさ。。そうじゃない人もいるんだよ。

▼真野恵里菜(29=女優)こういうときに出てくるな。って言われるけど、私は前々から誹謗中傷に対して意見を言ってきてます。事務所にも相談してました。でも結局、今すぐ何かが変わるわけじゃないってことも身をもって感じてます。だからこそ、こうやって声を出せる人が呼びかけていくしかないんですよ

▼ダレノガレ明美(29=モデル、タレント)え… テレビやネット配信などに出演すると少し強気な女の子などは批判される事が多い。私も昔毒舌だったからわかるけど批判の仕方が本当にすごいの。ネットに書き込んでる人からすると簡単にかいてるけど、受け取った側からしたらすごく精神的にやられてしまう人もいる。強気に見えて本当は心の弱い子はたくさんいるの。悩んじゃう人が多い。死ねとか消えろとか簡単に書く人いるけど自分がもしされたらって1回考えてください。私みたいに1書かれたら100にして返すような強い女の子は本当に一握りだから みんながみんな強いわけじゃないことをちゃんと知ってほしいな

▼太田光(55=爆笑問題)今の状態がその状態になっていて、中傷した人を今度は別の人が探して「お前、なんてことをしたんだ」って言う。実名を明かしてって言うふうになっていく状態になっていく。そこの時点でこの人が傷つくんだって。この人もちろん木村さんに対してひどいことをしたかもしれないけど、この人は被害者になっていくっていうことも意識しなきゃだめ。ほんとに公なんだって。本人が見るんだっていう意識と、何でも言っていい場所ってこの世界にはないですからね。家族との関係でもないわけですから、言霊っていうのがあって、それ最終的に自分に返ってくるわけだから。そういう意識がもうちょっと育つといいなと思う

▼はあちゅう(34=ブロガー、作家)罪の意識があればまだマシで、ほとんどの人が罪の意識なんて無いのかも...「あなたの指で打った言葉が花さんの命を奪ったのだ」と本人に突き付けたい。せめて罪を自覚してほしい。木村花さんを誹謗中傷していたアカウントを追跡して情報開示してほしいです、ツイッタージャパン…

私も言葉の暴力で傷ついてきた。自分のアンチと喋ったこともある。アンチの言い分は「親切で忠告したつもりでいじめてる意識はなかった」「みんなで中傷して弱るのを見るのが楽しい」「社会の害だから活動を停止させたい」「傷つくのにSNSするほうが悪い」「人それぞれだが罪の意識はないことも多い。花さんの命を奪った人たちは、いつも通り夕飯食べてテレビ見て、花さんのことなんて忘れてるかもしれない。人一人の命を奪ったのに、罪の意識もない。意識があってもアカウント消せば終わり。誰も捜査しない。捕まらない。だから犯人は暫く経てばまた違う人をターゲットにする。それが指殺人の怖さ

▼前澤友作(44=実業家)SNSの行き過ぎた誹謗中傷行為には厳罰を。スルースキルとか言ってる場合じゃない。被害受けた人はスルーせずに被害届けを。被害者のアクションが全体の抑止力になる。僕もスルーせずにこれからは遠慮なく被害届けを出す

▼乙武洋匡氏(44=作家)たぶん、そこまで悪意があったわけではなかったのだと思います。ナイフで刺したわけでも、ピストルで撃ったわけでもなく、ただそのへんの小石を投げただけの感覚だったのだと思います。だけど、投げているほうは「たった一粒の小石」でも、投げられている本人には見えない相手から投げられる言葉は鋭いナイフのように感じられるし、たとえ小石に感じられても、それがどこの誰かもわからない相手から無数に飛んでくれば、回復しがたいダメージが蓄積されていきます。あなたの、ほんの軽い言葉は、誰かの命を奪ってしまうかもしれないのです

▼水越愛華さん(22=テラスハウス共演)“テレビに出てるから仕方ない”“傷つくくらいなら出るな”“死ね”“出て行け” 沢山言われました。いわゆる有名な人には何を言ってもいい、そんな風潮を払拭しなければいけません。でも多くの人はあの映像が全てだと思うでしょ? またそこで弁解なんてしたら誹謗中傷される事なんて目に見えてる。言いたいのに怖くてずっと言えなかった

▼金尾玲生氏(27=プロサーファー、テラスハウス共演)これから将来がある大切な仲間を守れなかった…沢山アンチが来てもスルーするとか、いろいろなことを言う人もいますが、アンチを受けた人は一生忘れません。言う方は忘れると思いますけど。それはいじめも一緒ですよね。嫌な思いをした方は忘れないんですよ。言葉の暴力って言いますけど、それは本当なんですよ。うれしいことを言われた時はうれしいですよね? 悲しいことを言われた時は悲しみますよね? それが真実です。この事を無駄にはしない。絶対。ご冥福をお祈りします。ありがとう。花

▼トリンドル玲奈(28)人が人を不用意に傷つけることなく、もっと愛のある優しい世界をつくることはできないものだろうかと、考えております

▼チュートリアル徳井義実(45)未来のある若者の命が失われてしまったこと、彼女の身近にいる方々の悲しみを考えると、番組に関わらせていただいている人間としてやり切れない思いでいっぱいです。僕のように自分自身が引き起こした問題で批判を受けたりお叱りを受けたりするのは当然だと思います。でも彼女は違います。常軌を逸した誹謗(ひぼう)中傷を受けなければならないようなことはしていません。 他人に対して軽い気持ちで酷い言葉を投げつけた方々は、コメントを書いたその後、いつものように仕事をしたり学校に行ったり遊びに行ったりご飯を食べたりなさるのかもしれません。でもそういう言葉を受けた人は平穏な一日にはなりません。そんな日々を彼女が何日も過ごしていたのだとしたら、本当に本当に苦しかっただろうと思います。死ぬことは誰にとっても怖いことです。それでも死ぬことを選んでしまうほど辛かったんだと思うと言葉になりません。彼女の気持ちに寄り添うために何か出来ることはなかったのか自問しています。起こったことをしっかり受け止めて、そして彼女の素晴らしい才能と明るい笑顔をいつまでも忘れないようにしたいと思います