大みそかに行われる総合格闘技RIZIN26(31日、さいたまスーパーアリーナ)の追加カード発表会見が10日、都内で行われ、朝倉未来(28=トライフォース赤坂)が、弥益ドミネーター聡志(30=team SOS)と対戦することが決まった。登壇した朝倉は「11月判定負けをしたが、視聴率を取れるのは俺しかいないし、大みそかを盛り上げるために出ることにした。誰が相手でも倒すような試合を見せたい」と闘志をみなぎらせた。

朝倉は9カ月ぶりの試合となった11月21日のRIZIN25初代フェザー級王座決定戦で、斎藤裕に0-3の判定負け。RIZIN8戦目にして初黒星を喫した。挑戦者的な思考に戻ったという朝倉は「前回は保守的になっていたというか、不完全燃焼だった。1Rで終わりのような戦いをして出し切りたい」と体力温存など考えず、最初から飛ばしていくつもりだ。

対戦相手の弥益は会社員として働きながら出場する異例のサラリーマンファイター。「朝倉選手の復帰戦に、ただ格闘技を練習しているだけの自分を選んでもらったので頑張りたい」と発言は控えめだが、18年にDEEPフェザー級王者に輝いた実績を持つ。朝倉も「ずっとチャンピオンだったし、強いと思う」と実力を認めた。

前日9日にはヤフーの「検索大賞2020 アスリート部門賞」に輝いた朝倉。弥益の「忙しい中、会社員としてやっている誇りは持っている」との発言に「俺の方がユーチューバーとして忙しい中、やってきた」と切り返した。今大会のメインでは弟の海(27)がバンタム級王者として堀口恭司と対戦することが決まっている。「1Rで倒して、そのままセコンドにつこうと」。リング上でもネット上でも活躍する朝倉兄弟がそろって勝利をつかみ、大みそかの主役となる。