大みそかRIZIN26大会(さいたまスーパーアリーナ)でキックボクシング界の「神童」那須川天心(22)と対戦(キックルール3分3回)するクマンドーイ・ペットジャルーンウィット(26=タイ)が不気味なムードを漂わせた。30日に都内のホテルで臨んだ前日計量では、リミットよりも500グラム少ない56・5キロでクリア。笑うことなく、動じることもなく、淡々と公式行事をすべて終えた。

29日に都内のホテルで個別インタビューに臨み、日本の報道陣にオンラインで対応。「那須川のことは、かなり知っている。とても強い選手と感じている。スピードがあり、技のバリエーションが多い」と研究に時間を費やしている様子で「もちろんKOする自信はある。試合を受けたからには自信がある」と口調を強めた。

那須川が18年に激闘を繰り広げたロッタン・ジットムアンノン(タイ)と4~5年前に対戦し、判定勝ちを収めている。ロッタンよりも体格で劣るものの「自分が不利だったのは体重だけ。パワーと駆け引きはひけを取っていない」と自信をのぞかせた。

新型コロナウイルス対策のため、今月14日に来日後、28日までは2週間の自己隔離生活を送っていたクマンドーイは「自分はパンチも蹴りも両方使える選手。パンチで倒す方のが多いと思う。チャンスをもらえれば継続してRIZINに出たい」とも口にした。大きな野心を胸にしながら冷静沈着なムエタイ戦士。5年連続大みそか出陣の那須川を倒すことだけに集中している。

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