バンタム級タイトルマッチで堀口恭司(30)が朝倉海(27)にリベンジを果たした。

勝負は1回で決まった。ローキックで相手の足にダメージを与え、右フックの連発からパウンドの猛攻。1回2分48秒でのTKO勝ちとなった。

試合後のインタビューでは「長い間自分のけがとかを待ったりしていただいて、ありがとうございます。コロナで大変な時期だと思うけど、やることをやっていれば結果を残せる。みんなも頑張って下さい」と観客席に叫んだ。けがから見事な復活を果たしたが「周りがけががどうのこうの言うが、周りの言葉を聞かず、自分を信じて、チームを信じてやってきた」ときっぱり語った。

堀口は19年9月、朝倉海にわずか68秒でKO負けしていた。その後、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂などで長期離脱し、同年12月の再戦も持ち越しとなっていた。1年4カ月ぶりの再戦であらためて、その実力を示した。

◆朝倉-堀口初対決VTR 19年8月18日、RIZIN18大会(愛知・ドルフィンズアリーナ)のノンタイトル戦で対戦。開始早々、右カウンターをクリーンヒットさせた朝倉は、堀口がぐらついたところに一気に連打でたたみかけて68秒でKO勝利。その2カ月前にRIZIN、ベラトール両団体のバンタム級王者となった堀口を破る番狂わせで、一躍スター選手に躍り出た。