ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)が5日、成田空港で渡米直前にオンライン取材に応じた。13日に米ダラスでのV3戦で、同級10位アクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)の挑戦を受ける。

1日に打ち上げたスパーは合計100回をこなした。「減量も順調だが、気を抜かず、最善を尽くしてリングに上がりたい」。昨年11月はコロナ感染で中止となったこともあり、最後まで予防対策も入念に、万全を期している。

担当チーフの伯耆トレーナーを始め、一行は7人での渡米となった。黒地に京口カラーのオレンジのライン入ったジャージー姿。ビザが届いたのはこの日午前と慌ただしかったが「みんなが支えてくれている」と話す。中でも「リラックスも含めて1番信頼できるパートナー」と、同学年で同時入門の日本ミニマム級王者谷口将隆が同行してサポートする。

米国デビューとなるが、仲のいい世界王者井上尚弥からは「リングの上は同じ」と、直前にLINEで激励された。必須とアドバイスされた加湿器を持参する。後援者からはコンディション維持用に水素吸入器も贈られたという。

この朝でリミットまで2キロあまり。「機内食も食べられる」とまだ余裕がある。現地ではホテル隔離となるが、食事面ではダラス日本人会から全面支援を約束されている。「なかなか立てない米国の舞台。雰囲気も楽しみながら、面白いと思ってもらえる試合をしたい」とKO防衛を期した。