米プロレスWWEのNXTに所属する紫雷イオ(31)が「神秘のパワー」でエネルギー充電し、NXT2本目のベルトを狙う。8日配信のNXTザ・グレート・アメリカン・バッシュ大会でゾーイ・スターク(27)とタッグを組み、NXT女子タッグ王者キャンディス・レラエ(35)、インディ・ハートウェル(24)組に挑む。今年4月、300日以上保持したNXT女子王座から陥落。約1カ月半の休養期間には米国のパワースポットに足を運び、パワーチャージしてきたという。NXT女子タッグ王座を狙う紫雷のインタビュー前編となる。(取材&構成=藤中栄二)

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4月のNXTのPPVテイクオーバー大会で王座陥落した紫雷は、長い休養期間を経て心身を回復させていた。休養直前、WWE殿堂入りのレジェンドとなる「女戦士」ベス・フェニックス(40)との対談では「私には休養が必要」と元気なく口にした後、リングから遠ざかっていた。

紫雷 (試合を)休んでいましたけれど、ケガしていたわけではないのです。次に向けてジムでトレーニングしたり、はまっているHIIT(ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング=高強度インターバルトレ)をしたり、体力は維持していました。(新型コロナウイルスの)ワクチン接種も2回終え、旅行に行っていました。

前NXT女子王者が足を運んだ先は、アリゾナ州セドナだった。同州の州都フェニックスから車で2時間ほどかかるエリア。個性的な形状となる赤い岩山に囲まれ、パワースポットの“聖地”と呼ばれている観光地だった。

紫雷 パワースポットとして世界的にも流行っている場所。日本でも一時期、流行っていて有名人が訪れていた。わりと秘境的な観光地で割と行くのが大変でしたけれど、壮大な景色にパワーをもらってリフレッシュできましたね。

「ボルテックス」と呼ばれる渦巻きの形状の大地からのエネルギーが放出されているとされ、先祖からエネルギーや波動を受け取ることができるという逸話も残るほど。紫雷もスピリチュアルな雰囲気を感じたようで「自然のパワーをもらいました。すごく良かったです」と自信に満ちた笑顔をみせた。

エネルギー充電が完了した紫雷にとって、目前に迫ったNXT女子タッグ王座挑戦は自らの復活を証明するタイトル戦にもなる。

紫雷 タッグベルトを腰に巻きます。紫雷イオがタイトル持っていないとみんな寂しいだろうから(笑い)。私は腰にベルトを巻いて輝きたいです。(後編に続く)