たとえBブロック1位の可能性がなくなっても、全力で戦うのがYOSHI-HASHI(39)だ。NEVER無差別級6人タッグ王者がタマ・トンガ(38)を破り、2勝4敗の勝ち点4とした。

2010年以来約11年ぶりとなった両者の公式戦は、ボディーブローやチョップの応酬で互いに一歩も引かないぶつかり合い。だが、最後はYOSHI-HASHIが気迫で上回った。雄たけびをあげて気合を入れ直すと、カチ上げ式ラリアットから一気のカルマで、3カウントを奪った。

9月24日のコブ戦で左肩を負傷するなど、体は万全とは言い難い状態。それでも「まだG1クライマックスは終わっていない」と言い切る。

試合後、YOSHI-HASHIはベルトを右肩に掛けてバックステージに登場。晴れやかな表情で「IWGPタッグの時、タマに負けてるから、その借りは返せたと思う」と13分を振り返った。次戦は12日(宮城)のSANADA戦。「俺はもう決勝にいけないよ。でも1個でも勝ちを拾いたい。勝ちを伸ばすから」と力を込めた。最後まで全力で戦い抜く。