スマックダウン所属のWWEインターコンチネンタル(IC)王者中邑真輔(41)が反則裁定で王者対決を制した。

ロウ所属のWWE・US王者ダミアン・プリースト(39)に9分24秒、反則勝ちした。ロウ-スマックダウンの両ブランド対抗戦の同PPV大会でスマックダウンに白星をもたらした。

多彩なキック、スライディング式キンシャサを成功させた中邑はプリーストのチョークスラムも耐え抜いた。キンシャサを2度回避された中邑は、飛びつき式腕ひしぎ逆十字固めを仕掛けると、グラウンドの攻防から変形の三角絞めで失神しそうになった。すると味方セコンドのリック・ブーグスによる激励ギター演奏で会場がわいた。場外で怒ったプリーストに詰め寄られたブーグスがギターを強奪され、真っ二つに折られてしまった。さらに壊れたギターでブーグスが殴打されると、蘇生した中邑が駆けつけ救出。制止すると、ギター攻撃を受けてダウン。そのまま反則裁定となってしまった。

中邑は17年から同PPV大会に参戦。同年のブランド別5対5男子エリミネーション戦に出場したが、最初の脱落者になった。18年はUS王者としてIC王者セス・ロリンズと対決して敗れた。NXT勢も加わる3ブランド対決となった19年はIC王者としてUS王者AJスタイルズ、NXT王者ロデリック・ストロングとの3WAY形式マッチに出場し、ストロングに敗れた。20年は欠場。2年ぶりの出場した同PPV大会で、不本意な決着ながらも初勝利を挙げた。