K-1ライト級王者の朝久泰央(23)が22年2月27日、東京体育館で同じ空手家出身の与座優貴(24)と対戦する。「K-1 WORLD GP 2022」の同級スーパーファイトで拳を交える。主催のK-1実行委員会が27日に都内で発表した。

朝久は7月のK-1九州大会でゴンナパー・ウィラサクレック(29=タイ)に挑戦し、延長判定の末、ベルト奪取に成功した。兄・裕貴とともに早くから父・篤氏の営む朝久道場で空手、格闘術を学び、2015年からKrush55キロ級に参戦。2020年にライト級(62・5キロ)に階級を上げ、その才能と実力が開花した。この日の会見では王者の自信をみなぎらせ「たてつくヤツは全て倒す。空手対決というより、僕のいけにえとしか思っていない。一方的に勝てる確信がある」と圧倒的勝利を宣言した。

対する与座は6歳から空手を始め、極真会館2017年第6回世界ウエート制軽量級を19歳の若さで制して、最年少優勝記録を打ち立てた。今回K-1初参戦ながら、王者と対戦する機会を得た与座は「こんなに早くチャンスが来るとは思っていなかった」と急展開を喜んだ。そして、「チャンピオンの強みの蹴りは空手をやったことのない選手だから当たる。自分には当たらない。自分は大舞台の方がパフォーマンスを出せる」と番狂わせを誓った。