「神童」がリングに帰ってきた。ボクシングへの転向を表明している、キックボクシング42戦無敗の那須川天心(24)が20日、TBS系で放送された「炎の体育会TV」に生出演し、ジャニーズアイドルとボクシングで対決。6月に開催された世紀の一戦「ザ・マッチ」以来となる“リング復帰”を果たした。

KAT-TUNの上田竜也とジャニーズWESTの重岡大毅と特別ルールで対戦。2分2回、利き手の左手を封印した那須川から、計3発クリーンヒットを当てたら即終了となるというものだった。

公式戦でもクリーンヒットをほぼもらったことがない那須川は、「ザ・マッチより緊張するかもしれない。避けるだけは怖い」と、冗談を交えながら意気込みを語った。

まずは格闘技歴7年の重岡と対戦。元WBOアジアパシフィックミニマム級王者・重岡銀次朗に指導を受けるなど、この日のために練習を重ねてきたという相手に、1回に右のパンチで1発のクリーンヒットを奪われた。すると、2回からはギアを上げた。強烈なジャブを入れると、ステップを使って逃げ切った。

対戦後は、重岡から「一生ない経験。これからも頑張ります」と感激されると、「プレッシャーもすごくて、僕も気合を入れてさばかせてもらった」と高評価していた。

続けて、ボクシング歴14年の上田と対戦。WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人、WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆に指導を受けた相手に、序盤から右フックを有効に使って応戦した。2回には「打ってこい」とジェスチャーを見せ、華麗なフットワークを披露。2回を通して1度もクリーンヒットを当てさせなかった。

上田から「忍者かと思った」と大絶賛されると、「プレッシャーもすごかったので忍者モードを使わないと勝てない」と笑顔で話した。

さらに、体育会軍から「泣きの1回」が入り、番組の最後に、オードリー春日俊彰が加わった3人と、1分交代形式の3分1回で再戦。ここでもクリーンヒットは当てさせないどころか、「掟破り」の左パンチをさく裂するなど、番組を盛り上げた。

番組の解説を、元K-1世界王者の魔裟斗が、那須川のセコンドをRISEのYA-MANが務めた。那須川は「みんなに格闘技に興味をもらってもらいたい」と、出演の理由を説明していた。