プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級3位村地翼(25=駿河男児)が10月30日、静岡・富士市のふじさんめっせで同級7位ウィルベルト・ベロンド(26=フィリピン)との同級王座決定戦に臨むことが12日、発表された。

19年9月、プロ5戦目でフローイラン・サルダール(フィリピン)との同級王座戦で8回TKO負けを喫しており、今回が2度目の同王座挑戦となる。

同日、都内で記者会見に臨んだ村地は約3年ぶりの同王座再挑戦に向け「前回の挑戦は周りから早すぎると言われたが、(当時は)僕がチャンスだからやりたいと強引にお願いした。今回は冷静に試合を運べると思う」と自信に満ちた表情を浮かべた。今回は所属ジムの所在地となる静岡・富士市で組まれたタイトル戦。「僕の出身は兵庫・伊丹市ですが、富士市で4年目を迎え、もう自分の地元だと思っている。2度目のタイトル戦で静岡でできてうれしい」と声をはずませながら必勝を誓った。

現在、東京・練馬区の三迫ジムで出げいこ中。同じく同ジムに出げいこしているWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(BMB)らとスパーリングしてもらい、実戦経験を積んでいる。プロ11戦目で臨む2度目のタイトル挑戦となる村地に向け、所属ジムの前島正晃会長は「前回負けたのはキャリアの少なさ。それはもう解消され、勝てる可能性は十分ある。後半にいけると思う」と自信の表情を浮かべた。

WBOアジア・パシフィック王座の静岡県開催は初めてとなる。駿河男児ジムにとっても3度目のタイトル挑戦となる。ジム初の王座獲得を狙う村地は「どんな形でも勝つ、ベルトを取るという気持ちが強い」と強い決意を示していた。【藤中栄二】