衝撃のプロレスデビューだった。タレントのフワちゃんが、葉月(25)と組んでタッグマッチに出場。

敗れはしたものの、強烈なドロップキックに、卍固め、ブレーンバスターと、5カ月にわたる特訓の成果を存分に発揮した。

笑顔を見せながら登場するも、少し緊張した表情のフワちゃん。最初はJKレスラー・妃南(16)とのマッチアップだった。「たくさん練習した」というドロップキックを披露し、会場は沸いた。その後は劣勢な展開が続き、ワンダー・オブ・スターダム王者・上谷沙弥(25)の強烈な蹴りやエルボーにもん絶。「甘くない」と語っていたプロレスの洗礼を受けた。

一進一退の攻防が続く中、中盤以降もパフォーマンスは衰えなかった。「いつ出そうか、機会を狙っていた」という卍固めを上谷に仕掛けると、会場からはどよめきが起こった。葉月との息ぴったりの蹴りを決め、上谷を綺麗に持ち上げてのブレーンバスター。3カウントを奪われそうになるシーンを何度も返し、逆にあと一歩のところまで追い詰めた。デビュー戦とは思えない動きに、途中レフェリーも「行け、フワちゃん」とうっかり? 声を出してしまうことも。最後は上谷の必殺技に屈したが、悔しさを見せながらも納得の表情でリングを降りた。

試合から約1時間経過したバックステージでも興奮状態。「会場の熱気が全部届いた。練習通りできたと思う。合格点、73点」と終始笑顔で語った。親交のある、くりぃむしちゅー有田哲平や、指原莉乃らから心強いエールをもらった。「きついけど、終わりたくない大切な時間だった」デビュー戦。今後の再戦は未定だが「2人で伝説を作っていける人と試合したい」。最後はフワちゃん節で元気よく会場を後にした。【松熊洋介】