「マネー(金の亡者)」の異名をもつ、プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)が、引退表明後、5戦目となるエキシビションマッチに臨み、英国のカリスマユーチューバーを6回TKOで沈めた。

チャンネル登録者1070万人超ユーチューバーのデジ・オラトゥンジと、契約体重75キロのボクシングに準じたエキシビションマッチ(3分8回)で対戦した。開始予定の午前6時10分(日本時間)から約30分近く遅れてゴング。序盤からノーガードで前進し、踊りながら相手をあおるなど「遊び状態」だった。だが、6回に一変。パンチを連打し、コーナーに追い込んだ。レフェリーがストップをかけ、TKOで勝利(非公式戦)となった。

メイウェザーは試合後、「相手がいなかったらこの試合はできなかったのでこれからも頑張ってください」などと、対戦相手をねぎらった。頭をなでる場面もあった。

メイウェザーは17年8月、米総合格闘技UFCの元2階級同時制覇王者コナー・マクレガーを10回TKOで下し、50勝無敗で3度目の現役引退を表明した。18年大みそかの那須川天心戦でエキシビションの“キャリア”をスタート。今回は、9月開催の「超RIZIN」朝倉未来戦に続き、今年3度目のリング登場となった。23年にはマクレガーと再戦するとも報じられている。