ボクシングのIBF世界ライトフライ級次期挑戦者決定戦12回戦の前日計量が27日、名古屋市内の緑ジムで行われた。

前WBC世界ライトフライ級王者でIBF同級8位矢吹正道(30=緑)、対戦相手の同級7位ロナルド・チャコン(31=ベネズエラ)ともリミット48・9キロでクリアした。

勝者がIBF同級王者シベナティ・ノンティンガ(24=南アフリカ)への挑戦権を得られる試合は、28日に名古屋国際会議場で行われる。

矢吹は王座陥落後、昨年9月10日に約6カ月ぶりとなる再起戦で24戦無敗(22KO)だったタノンサック・シムシー(タイ)と対戦。3度のダウンを奪って7回1分19秒TKO勝ちした。試合後に外腹斜筋損傷で全治4週間の負傷が判明も、順調に回復。世界王座返り咲きに向けた重要な一戦に臨む。

試合が決まった際に矢吹は「この試合に勝てば世界王者への具体的な道ができる。まず次の試合に勝たないことには何も生まれない。すべてをかけるつもりで、全力でいきます。何がなんでも勝ちます」と強く決意表明していた。

弟のWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者力石政法(28=緑)も年内の世界挑戦が計画されており、悲願の兄弟世界王者に向けて負けられない戦いとなる。